幸せに生きる

 先日、北信越ろうあ者大会の女性部主催の分科会で、
ブログタイトルの「幸せに生きる」と題して、講演をさせていただきました。

 障害者福祉の基礎をベースに、障害者も
当たり前に幸せに生きていってほしいという意味を込めて、
このようなタイトルにしたのです。

講演の中で、使った「人生万事塞翁が馬」
(じんせいばんじさいおうがうま)、を改めて紹介します。

 ある塞(城塞)のほとりに、老人とその息子とが暮らしていた。
ある日、彼ら親子の馬が突然逃げ出してしまったため、周囲の
人々は馬を失った親子を気の毒がったが、当の老人は、
不幸かどうかは果たしてわからんよ」と意にも介さない。

 間もなく、逃げ出した馬は、立派な馬を連れて戻ってきた。
不幸が転じて幸運となったために周囲の人々は親子の幸福を感心したが、
老人はやはり、意に介さない。

 間もなく、息子がこの馬から落ち足が不自由となってしまったため、
周囲は同情したが、それでも老人は意に介さない。

 その後、戦争が始まって、村の若者は皆、徴兵され、ほとんどが戦死
してしまったが、息子は脚が不自由であるために村に残った。

 こうして、老人と息子は共に生きながらえ暮らした。

「塞翁が馬」には「禍福は糾える縄の如し」(かふくはあざなえるなわのごとし)

つまり、人の幸・不幸は、縒って(よって)作った縄の目のように、
交互に訪れるために、片方だけは続かない・・・という意味なんですね。

 私たちは幸・不幸で、一喜一憂するけれど、
人生の中では、波があってあたりまえ、
不幸の時ほど、しずかな心で、その時を
乗り越える、心の持ち方が大切なんだと、
改めて自分に言い聞かせ。

 うーーーーん、長い人生の中で、その出来事が
本当に不幸なことだったのか、幸せなことだったのか、
人生の幕引きのときまでわからないということなんですね。

 人生万事塞翁が馬…深い。

 


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Posted by のっぽさん at 08:10│Comments(2)感じたこと
この記事へのコメント
さいおーがうま、さいおーがうま、

と、そのたび唱えて。

人生の帳尻は±0とも聞きます。

確かにそうかも。

講演聞きたかったです。

機会があるといいなあ。
Posted by のんたんのんたん at 2012年10月10日 22:56
のんたんさん

 ありがとう。
聞いてくださった方から、
良かったといっていただきました。

2か月間夢にうなされながら
考えて、講演させていただけて、
そんな機会を与えていただき、
人のためでなく、自分の心の整理にもなっていたりして・・。

 人生万事塞翁が馬ですね。
Posted by のっぽ at 2012年10月14日 22:26
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